エニアグラム診断とは?MBTIとの違いは何?9つのタイプを表で解説

エニアグラム診断とは?MBTIとの違いは何?9つのタイプを表で解説

近年SNSや企業の自己分析ツールとして性格診断テストが大きなブームとなっています。中でも特に有名なのがMBTIですが、それと並んで深く自己理解ができるツールとして注目を集めているのがエニアグラム診断です。この記事ではエニアグラム診断の基本的な意味や、よく比較されるエニアグラムとMBTIの違い、そして9つの性格タイプの特徴を表にまとめて詳しく解説していきます。

目次

エニアグラム診断とは?

エニアグラム診断とは人間の性格を9つの基本的なタイプに分類する性格心理学のシステムです。ギリシャ語で「9」を意味するエネアと、「図」を意味するグラムを組み合わせた言葉で、円周を9等分して各点を直線で結んだ幾何学的な図形を用いて性格の関連性を表します。

その起源は古代ギリシャや中東のイスラム教神秘主義の教えにあるとも言われており、1970年代にアメリカで心理学的なアプローチと融合して現代のエニアグラムが体系化されました。

仕事の分野でも活躍

現在では個人の自己啓発や人間関係の改善だけでなく、企業のチームビルディングやリーダーシップ開発、コーチングの現場などビジネスの分野でも世界中で幅広く活用されています。エニアグラムの最大の特徴は、単なる行動パターンや性格傾向の分類にとどまらない点です。

「なぜそのような行動をとるのか」という人間の根源的な動機や、無意識に抱えている恐れ、欲求に焦点を当てている点です。

エニアグラムとMBTIの決定的な違いとは?

性格診断といえば16パーソナリティを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、エニアグラムとMBTIはそれぞれ異なるアプローチで性格を分析しています。まずMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、心理学者カール・ユングの類型論をベースに作られた指標です。

MBTIが焦点を当てているのは、人間の認知のプロセスで、その人がどのように情報を知覚し、物事を判断するかという思考のプロセスや脳の働き方を16種類に分類しています。外向的か内向的か、論理的に考えるか感情を優先するかといった、情報処理のクセを明らかにするのがMBTIの役割です。

エニアグラムの特徴とは?

一方のエニアグラムが焦点を当てているのは、人間の「心の奥底にある動機」です。その人が「何を恐れ、何を求めて生きているのか」という感情の根源的なメカニズムを9種類に分類しています。同じMBTIのタイプであっても、エニアグラムのタイプが異なれば、行動を起こす原動力は全く異なります。

分かりやすく例えると、MBTIはパソコンの「OS」のようなもので、情報の処理方法やインターフェースを示しています。対してエニアグラムは、そのパソコンを動かしている電力の源やユーザーの根本的な目的のようなものです。

エニアグラムの9つのタイプ一覧表

各タイプの特徴を一覧表で確認してみましょう。

タイプ呼称根源的な欲求無意識の恐れ性格の主な特徴
タイプ1完璧主義者・改革する人正しくありたい、善良でありたい邪悪であること、欠陥があること責任感が強く、常に理想を追求
タイプ2献身家・助ける人愛されたい、必要とされたい愛されないこと、価値がないこと思いやりがあり、困っている人を放っておけない
タイプ3達成者・成功を追い求める人価値のある存在だと認められたい無価値であること、失敗すること目標達成に向けて行動し、成功を強く求める

9つのタイプ一覧表その2

次にタイプ4からタイプ6までを説明していきます。

タイプ4芸術家・個性を求める人自分らしくありたい、特別でありたい平凡であること、アイデンティティがないこと感受性が豊かでロマンチスト、独自の美意識や世界観を持つ
タイプ5研究者・観察する人有能でありたい、物事を理解したい無能であること、圧倒されること知的好奇心が旺盛で、分析力に優れている
タイプ6堅実家・忠誠を誓う人安全でありたい、守られたい支援がないこと、見捨てられること慎重で誠実、組織や仲間への忠誠心が強く危機管理能力が高い

9つのタイプ一覧表その3

最後にタイプ7からタイプ9までを説明していきます。

タイプ7楽天家・熱中する人幸せでありたい、満たされたい苦痛を味わうこと、制限されること好奇心旺盛で楽観的、楽しいことを常に探し求めている
タイプ8統率者・挑戦する人自分をコントロールしたい、強くなりたい他人に支配されること、傷つけられること決断力があり、自信に満ちたリーダー気質
タイプ9調停者・平和をもたらす人内面の平和を保ちたい、調和したい葛藤や対立、離れ離れになること穏やかで受容力があり、争いを避ける

エニアグラムの奥深い魅力「統合と分裂」

エニアグラムのさらに奥深い点は各タイプが一生固定されたものではなく、心の状態によって別のタイプの特徴を帯びるという「統合と分裂」の考え方があることです。精神的に安定して成長に向かっている時は、別の特定のタイプのポジティブな面が現れます。

逆に強いストレスを抱えて余裕がない時は、別のタイプのネガティブな面が現れるとされています。これにより現在の自分の心の健康状態を測るバロメーターとしても活用できるのが大きな魅力です。

エニアグラムとMBTIを組み合わせて自己理解を深める

エニアグラムとMBTIの違いを理解しこの2つを組み合わせて活用することで、自己理解はさらに立体的で深いものになります。例えば、MBTIで「INTJ(建築家)」という論理的で戦略的な思考を持つ人がいたとします。この人がエニアグラムの「タイプ5(研究者)」であれば、その論理的思考は純粋な知的好奇心や知識欲を満たすために使われます。

しかし、同じINTJでもエニアグラムが「タイプ1(完璧主義者)」であれば、その戦略的な思考は世の中を正しく改革し、理想的なシステムを構築するために使われることになります。

自分の強みなど理解できる

このように情報処理のスタイル、MBTIと心の原動力、エニアグラムを掛け合わせることで自分の強みや弱み、ストレスを感じやすい状況などをより正確に把握することができるのです。また相手の思考回路、MBTIを理解することで適切な言葉選びができます。

そして相手の根源的な欲求や恐れを理解することで根本的な部分での共感や信頼関係を築くことが可能になります。

まとめ

今回はエニアグラム診断の基本的な概念からエニアグラムとMBTIの違い、そして9つの性格タイプの特徴について表を用いて解説しました。エニアグラムは表面的な性格をカテゴライズするだけでなく、自分自身の内面深くにある「なぜ」に答えてくれる奥深いシステムです。ぜひエニアグラムの診断も受け、ご自身をより多角的に見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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