この記事を読んでいる方で、じゃんけんをしたことがないという方は1人もいないのではないでしょうか。それくらい、じゃんけんという遊びは私たちの暮らしに浸透しています。
ですが、皆さんはじゃんけんの発祥を知っていますか。なぜ「最初はグー」と言うのでしょうか。海外にも同じ遊びがあるのでしょうか。じゃんけんについて、知らないことは意外とたくさんあります。この記事でじゃんけんについて詳しく見ていきましょう。
じゃんけんとは?
念の為、じゃんけんを知らないという人もいるかもしれないので、ルールをおさらいしておきましょう。じゃんけんから派生した遊びも世の中には数多く存在しますが、ここでは通常のじゃんけんについておさらいします。
じゃんけんのルール
じゃんけんとは、2人以上で行う遊びです。掛け声に合わせて、自分の手を「グー」(石)、「チョキ」(はさみ)、「パー」(紙)の3通りの内いずれかの形にして出し、相手の出した手との優劣関係で勝敗を決めます。「グー」は「チョキ」に対して強く、「チョキ」は「パー」に対して強い。そして、「パー」は「グー」に対して強い、といった具合です。同じ形の場合は「あいこ」になります。
また、3人以上で行う場合は、複数人が同時に勝つ、もしくは複数人が同時に負けるということもあります。なお、「グー」、「チョキ」、「パー」がそれぞれ1人以上いる場合は、「あいこ」になります。
じゃんけんの発祥
私たちが物心ついた時には既に当然のように遊んでいたであろうじゃんけん。いつ・どこで生まれたのでしょうか。そもそも、日本発祥なのでしょうか。
ルーツは中国?
残念ながら、じゃんけんが明確にいつ、どこで誕生したと断定している情報は見当たりませんでした。
しかしながら、じゃんけんのルーツは、「拳遊び」という中国由来の遊びであるという説が有力なようで、これは、平安時代には既に日本にも伝わっていたようです。その後、江戸時代ごろにじゃんけんの前身になる「石拳」という遊びが発生し、そこから呼び名もじゃんけんへと変化していったということのようです。ちなみに、この頃には既に現在同様「グー」(石)、「チョキ」(はさみ)、「パー」(紙)という3通りの手の形で勝負するという遊び方で親しまれていました。
最初はグーの発案者
じゃんけんの掛け声と言えば、「じゃんけんポン」が一般的かと思いますが、その前に「最初はグー」を付け加える人も多いのではないでしょうか。この「最初はグー」とは、一体何なのでしょうか。いつ頃から使われているのでしょうか。
発案者は志村けん
なんと、「最初はグー」は志村けんさんによって発案されたものでした。1980年初頭に、かの有名なドリフターズのコント番組「8時だョ!全員集合」の中で志村さんが使ったことで、お茶の間にも浸透していきました。複数人でじゃんけんをする際にタイミングを取りやすいように使われたようですね。
実は、当初は「最初はグー、またまたグー、いかりや長介アタマはパー、正義は勝つ、じゃんけんポン」という少し長い掛け声だったのですが、世間に浸透していくにつれ、「最初はグー」の部分だけが主に用いられるようになったようです。
海外のじゃんけん
じゃんけんは道具も必要とせず誰でも簡単にできる遊びですが、日本と同じように海外でも親しまれているのでしょうか。今日の世界のじゃんけんにはどのようなものがあって、日本のじゃんけんとどう違うのか、調べてみたいと思います。
英語圏のじゃんけん
英語圏には、「Rock-Paper-Scissors(ロック・ペーパー・シザーズ)」という遊びがあります。英語の授業などで聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。日本のじゃんけんがルーツであるという説もあり、ルールも基本的に日本のじゃんけんと同様です。
ただ、掛け声は何種類かあり、「ロック、ペーパー、シザーズ!」とだけ言う場合もあれば、「シュート!」や「ワン、ツー、スリー!」と続く場合もあるようです。また、「あいこ」の場合特有の掛け声はなく、もう一度「ロック、ペーパー、シザーズ!」や「ワン、ツー、スリー!」と言って手を出すのが一般的なようです。
その他の地域のじゃんけん
その他、ロシアや中国、韓国などにも日本のじゃんけんと同様の遊びが存在しています。ただし、地域によっては、「パー」に相当するものが紙ではなく布を表している場合もあります。
また、インドネシアやマレーシアなどの東南アジア諸国におけるじゃんけんに相当する遊びには、手の形が異なるものや、3通りでなく5通りの手の形があるものもあるそうです。
ちなみに日本においても、ルールこそ同じではあるものの、関西の一部の地域では「じゃんけん」ではなく「いんじゃん」という名前で親しまれています。
じゃんけんの必勝法
さて、じゃんけんは運に基づいて勝敗が決まる遊びのように思えますが、必勝法があるとしたらぜひ試してみたいですよね。
統計に基づいた必勝法
実は、統計的には我々が出しがちな手というものがあります。それはズバリ「グー」です。過去に実施された調査において、「グー」が最も出されやすく35%、続いて「パー」が33.3%、そして、チョキが最も出されにくく31.7%であった、という結果が得られたそうです。
そのため、最も出されやすい「グー」に勝てる手である「パー」を出すことが、統計的に見れば必勝法と言えそうですね。
人間の心理に基づいた必勝法
我々人間は無意識のうちに何かの影響を受けてしまうということがよくありますよね。それを利用した必勝法が、通称「チョキ・プライミング作戦」と呼ばれているものになります。「じゃんけんポン」という掛け声の「じゃん」のタイミングで一度相手に「チョキ」を見せるというシンプルなものなのですが、相手は見せられた「チョキ」につられて「チョキ」を出してしまうので、自分は「グー」を出せば勝てる、という作戦です。「グー」や「パー」で応用することもできそうですね。
まとめ
我々の日常生活のあらゆる場面に浸透しているじゃんけんですが、調べてみると面白い歴史や意外な事実がありましたね。特に、こんなところにも偉大なコメディアンである志村さんの功績が見られたことは驚きでした。
今回調べてみたことを、ぜひご家族やお友達に豆知識として披露してみてくださいね。ただし、その際、必勝法は秘密にしておくほうが良いかもしれません。








